『三千円の使いかた』を読んで。お金と人生について考えた|50代からの読書

仕事とお金

『三千円の使いかた』を読んで。お金と人生について考えた

お金って、あればあるほど安心する……と思っていた。
でも、いくらあっても「もっとあったほうがいい」と思ってしまうのも、お金の不思議なところ。
老後のために貯金もしなきゃ。
欲しいものもある。
たまには旅行にも行きたい。
おいしいものだって食べたい。
でも、全部は無理。
じゃあ、何に使う?
そんなことを考えさせてくれたのが、原田ひ香さんの『三千円の使いかた』です。
「三千円」という、なんともリアルな金額がタイトルになっているところも気になって、読んでみました。

『三千円の使いかた』はどんな本?

『三千円の使いかた』は、いろいろな年代の女性たちが、それぞれの人生の中で「お金」と向き合っていく物語です。
節約、貯金、仕事、結婚、老後……。
誰にでも起こりそうな身近な出来事が出てくるので、「あ、これ分かる」と思うところが結構あります。
しかも、いわゆる「お金持ちになるための本」ではありません。
もっと身近で、
「限られたお金を、私はどう使っていきたい?」
という話。
これが、読んでいて面白かった。
お金の話なのに、いつの間にか「自分の人生」の話になっているんです。

『三千円の使いかた』を読んだ感想

正直に言うと、最初は「節約の話なのかな?」と思っていました。
でも、読んでみるとちょっと違う。
もちろん節約や貯金の話も出てくるけれど、私が一番考えさせられたのは、
「お金って、何のためにあるんだろう?」
ということでした。
若い頃なら、欲しいものがあれば「買っちゃおう!」で済んでいたことも、年齢を重ねるとそう簡単にはいかない。
「これ、本当に必要?」
「今買わなくてもいいよね」
「将来のために取っておこう」
……気がつけば、こんなことばかり考えている。
もちろん、無駄遣いはしたくない。
でも、あまりにも我慢ばかりしていると、ちょっと寂しい。
この本を読んで、そんな自分に気づきました。

お金は「貯める」だけが正解じゃない

お金は、貯めることが大事。
これは間違いないと思う。
将来の安心のためにも、ある程度の貯金は必要です。
でも、
「使わない=正解」でもないんですよね。
たとえば、読みたかった本を買う。
友達とランチする。
ちょっと遠くまで出かける。
家事をラクにするものを買う。
疲れている日にお惣菜を買って、自分を休ませる。
これも、ちゃんと意味のあるお金の使い方だと思う。
とくに私は「疲れているけど、まだ頑張れる」と思ってしまうタイプなので(笑)。
「今日はラクしていいよ」と、自分にお金を使う。
それくらいのことは、もう許してもいいんじゃないかなと思いました。

『三千円の使いかた』を読んで考えたこと

この本を読んでから、
「私は何にお金を使ったとき、嬉しいんだろう?」
と考えるようになりました。
高いものを買えば幸せ、というわけでもない。
三千円のランチで大満足する日もあれば、数百円のスイーツで幸せな日もある。
逆に、安いからという理由だけで買ったものは、結局あまり使わなかったりする。
そう考えると、「いくら使ったか」より、
「何に使ったか」
のほうが大切なのかもしれません。
そして、お金の使い方には、その人が大切にしているものが出る。
家族のために使いたい人。
自分の楽しみのために使いたい人。
将来の安心のために貯めたい人。
経験に使いたい人。
どれが正しいということではないんですよね。
自分にとって大切なものに使えれば、それでいい。

あなたなら三千円を何に使う?

もし今日、自由に使える三千円があったら。
あなたなら、何に使いますか?
私は……本を買って、帰りにちょっとおいしいものを食べたい(笑)。
そして、残ったら貯金。
たぶん、そんな感じです。
でも、以前だったら「全部貯金しよう」と思っていたかもしれない。
今は少しだけ、
「今の自分にも、ちゃんと使ってあげよう」
と思えるようになりました。
将来の自分のために貯めることも大切。
でも、今の自分だって、これからの人生の中では「未来の自分」から見れば、ちゃんと過去になる。
だったら、今の自分にも少しくらい楽しませてあげたい。
『三千円の使いかた』は、お金の話をしながら、
「あなたは、どんなふうに生きたい?」
と聞いてくるような本でした。
節約しなきゃ。
貯金しなきゃ。
無駄遣いしちゃダメ。
そんなことばかり考えていた私には、ちょっと肩の力を抜かせてくれる一冊でした。
お金は、ただ貯めるためにあるんじゃない。
自分の大切なものを守ったり、誰かを喜ばせたり、人生をちょっと楽しくしたりするためにもある。
そう思うと、今日の三千円が、なんだか少し違って見えてきます。
さて、あなたなら三千円、何に使いますか?

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